取引量は? 山口建敏の投資家へのアドバイス


出来高とは


出来高は、株式の人気度を示しており、売買を行う際に参考になる指標です。この記事では、出来高とは何か、株価上昇と上場廃止の関係について紹介します。


出来高の変動要因


業績関連の発表
資本関係など事業の成長に関する発表
上場に関する発表


出来高と株価の相関関係


上げ相場での出来高


上げ相場では、その銘柄の注目度が増し、投資家の買い需要が増えていきます。買いたい人が多くなるので、上げ相場では一般的に出来高が増加します。


下げ相場での出来高


逆に下げ相場では、その銘柄の注目度が減り人気が離散します。投資家の買い需要が衰え、買いたい人が減るので、下げ相場では一般的に出来高が減少します。


出来高が少なくても株価が上昇することも…


出来高と株価には相関関係がありますが、出来高が減っても株価が上昇する銘柄もあります。出来高が少なくても株価が上昇する主なパターンは、材料待ちのケースです。


出来高が少ない銘柄の場合、そもそも売買をする人がいないのでまばらに株価が動いて、1日の出来高が数百や数千くらいしかない銘柄もよくあります。基本的に、出来高が少ない銘柄は少しの売買でも、株価は大きく上下するのが特徴です。株価の動きに方向性はありませんが、直近で大きな材料を控えている場合はトレンドが出ることもあります。


トレンドが出始めたときは気づいている人が少ないため、徐々に株価が上がっても出来高は少ないものです。しかし、トレンドに投資家が気づき始めると出来高が大きくなり、株価が一気に上昇することがあります。このように、直近に大きな材料を控えている場合、出来高が少なくても株価が上昇することがあるのです。


上で見たように、出来高は通常、株価に先行します。出来高を見ることで、上昇トレンドの最初から買いを入れることができ、大きな利益を上げることができます。出来高に敏感になり、出来高と株価の関係とパターンを覚え、株価チャートまたは出来高ベースのテクニカル指標を使用し、賢く利益を上げましょう。